妙楽寺には、国の重要文化財に指定されている木造の大日如来坐像があり、これを目当てに車を走らせた。
妙楽寺には、参拝者向けの駐車場が整備されており、そこからまるで未成道のような道を行く。
道中には古くからの信仰と大木があった。
そうこうしているうちに、本堂まで辿り着いた。想像以上にこじんまりしている印象で、重要文化財がここに本当にあるのか心配になった。
あれ、閉まってる?
2時間ほどかけて来たけど、もしかしてスカった?
「動物が入るんやな、ん?ご自由に?お?」
よかった〜拝める。本堂の扉を自分の手で開ける実績解除
本堂の扉を開ける気持ちは、清々しいものだった。
そして目の前に鎮座する木造の大日如来坐像は、黄金に光っているように見えた。注意書きには、フラッシュ撮影はご遠慮くださいとのことだったので、通常撮影は大丈夫そうだ。
隅々まできれいにされているが、建物自体の経年劣化はややある。雨風は凌げるものの、重要文化財を保管している点少し不安が残る。とは言え、ガラス張りの中に保管するよりも、やはりお堂のこの状態で大日如来が鎮座することに意味があるのだろうなと思ってしまう。アウラと呼ぶべき何かだろうな。
天井を見上げると、わずかに龍の図が残っている。
千葉県の山奥にここまで立派な木造大仏があることなんて知らなかった。質実剛健という雰囲気がして、とても好みな大仏だった。
ところどころにある彫刻も見事なものだと思う。
千葉県はやはり奥が深い。47都道府県各地で奥が深い場所があるだろうが、とりあえず千葉県の奥が深いスポットをこれからも訪れたい所存。