伝統漁法を受継ぐ小瀬鵜飼

岐阜県関市の小瀬鵜飼を見学した。

小瀬鵜飼は、長良川で鮎を獲るために生まれた漁法であり、現在でもその漁法を守り続けている。鮎を獲ることを目的とするならば、他の簡易な漁法が生み出されている現在において、鵜飼という漁法が必ずしも良いものとは限らない。にもかかわらず、こうして1000年も受継がれていることは、素晴らしいことだと思う。

伝統的な技法を後世に残していくことは非常に難しいことである。特に代替技術が存在するものは、なおさらであると思う。

迫力とは違う何かが全身を震わせるような。

はるか昔に思いを馳せる心地だった。

漁の終わり。

左には、多くの観光客。こういう風景もなかなか良い。写真では切り取ってしまっているが、夜に人が集まる雰囲気がお祭りみたいでワクワクした。

漁が終わると、長良川はまた静けさを取り戻していく。

自然と対話しているかのようだった。

不落の上田城を歩く

スポットカメラ

櫓から櫓門を眺める。

武者窓から覗くように構図を決め込んだ。狙った写真が撮れた時は、本当に気持ちいい瞬間である。

自然の地形と水堀、空堀に守られた上田城は、難攻不落として有名である。

最近、お城を巡る機会が増えた。お城一つをとっても歴史的背景や築城目的、設計思想、お城の表情もそれぞれ異なってくるから面白い。

カメラスポット

旧古河邸へ雨上がりに訪れた。

まだ湿っている壁と邸宅の雰囲気がマッチしており、さながら海外にいるよう。

森に囲まれており、都内にいることを忘れる。静かな敷地内でもM10-Rのシャッター音はほぼ聞こえないほどしっとりしている。M3よりも静かかもしれない。スローガバナーとバルナック型の音を合わせたような心地よい音は、デジタル製品であることを忘れさせる。

付与されたレゾリューションのRは、高解像度機種であることを意味する。思い切ったトリミングにも耐えるぐらいのポテンシャルをもつ。