梅雨の松島
松島へ観光に訪れたのは、何度目だろうか。
日本三景の一つである松島の景色は、質素で物珍しさはあまりない。瀬戸内海に浮かぶ島々の景色の方がよっぽど美しい景色が見られると思ってしまう。おそらく、まだ水墨画のような松島の景色を魅入ることができてないのだろう。
海岸線の歩道は、人々で賑わっていた。遠方から観光で訪れたであろう人、仙台から少し足を伸ばした人、それぞれが松島を楽しんでいた。ロードサイドには、出店のような形態で商店が並んでいるのだが、若い店舗が多かった印象だ。牡蠣カレーパンなんてものもあって、かつて繁盛していただろう伝統的な観光地のお店は姿を消していたのが印象的だった。
旅の起点は仙台
やはり仙台は、東北の最大都市かつ杜の都という、なんとも先進的な都市であると考えている。札仙広福に代表される地方都市は、それぞれ個性的で趣深い。青葉城に守られ、青葉城を守ってきた都市、仙台の魅力は何度訪れても良いなあと思ってしまう。そんな良さは、きっと歴史的な背景にあり、伊達家なき仙台はなかったかもしれない。
青葉城址の魅力
天守はおろか、城の基礎ものこっていない青葉城であるが、ここ青葉城址には、素晴らしい資料館がある。この資料館の15分間の伊達政宗とその周辺人物に焦点をあてた映像資料を訪れた際は是非とも観覧してほしい。
つい最近、その伊達政宗公騎馬像も帰還されましたので、勇姿も見ることができます。
瑞鳳殿
伊達政宗公の命によって建立された霊屋(おたまや)だ。戦災で被災し、現在は再建されたものとなっている。2000年に入り、大規模な改修工事も実施したとのことで、色鮮やかな装飾が美しい。
庭園が美しい輪王寺
ややニッチな庭園であるが、寄ってみた。
仙台の都心から少し離れた場所にあるせいか、観光客もまばらでゆっくり庭園を楽しむことができた。ややもすれば本当に入っていいのか不安になったほどだ。
帰り道は、こまちで
東北新幹線のチャイム音は、いつの日かの旅の思い出。
