Kikroing on the Tree

日記とポートフォリオ

秋の旅行記 熊本

11月の熊本は、一年で最も過ごしやすい季節です。

キャビンアテンダントの到着のアナウンスが聞こえ、搭乗していた飛行機がボーディングブリッジに機を進めていた。秋の熊本は、コートもいらないぐらい暖かく少し汗ばむぐらいの気候だった。熊本市内にレンタカーを走らせ、ホテルに荷物を置き、熊本市を見下ろす格好で構える熊本城へ向かった。

 

熊本城

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熊本城は、天守のみならず、本丸、二の丸、櫓など全て城郭として美しい。熊本城は特に石垣、曲輪、枡形などの実利な造形美がある。そして横に広がる瓦屋根の本丸は、見る者を圧倒する。

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天守にいちょうを被せた大胆な構図でシャッターを押し込む。

1日目は贅沢に熊本城だけを観光した。夜は、かつて武家屋敷が並んでいたが今は繁華街となった場所で馬刺しをいただき、やはり焼酎も飲んでおかねばならぬという使命感に駆られてロックで球磨焼酎を注文。目の前にきたのはコップの淵ぎりぎりまでに注がれた焼酎ロック。

 

崎津教会と漁村

翌朝、熊本市から車で3時間、天草地方の最奥にある崎津集落へ向かった。途中、道の駅へ寄りながら、外の空気をすうと、その美味しさは言葉にできないぐらいだ。地球の空気の香りがそこにはあった。例えば雨が降ると、埃の匂い、土の匂い、木の匂い、海の匂いがする。これは生まれ育った環境で、想像できる香りが変わってくる。天草の空気はとても濃厚だった。澄んではいないことは確かで、自然の旨味が凝縮していたのを感じられるほどだった。

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土曜の昼、崎津には観光客がほとんどいなかった。そこには教会があるものの、ヨーロッパ的な荘厳さや威厳的なものは感じない。不思議と漁村に教会が馴染んでいるように感じる。

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昼ごはんは、素朴な民家の定食料理をいただいた。定食は、普段よりも多く揚げ物をのせてくれたりと人のぬくもりを感じるものであって、懐かしさを感じた。

 

大江教会

崎津教会からほど近い丘の上にあるのは、大江教会である。こちらもマナーを守って見学をすることが可能だ。教会内の宗教画は、農村漁村に住む人々が描かれている。厳かという雰囲気はほぼないに等しく、優しい空気が教会内を満たしていた。

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帰り道に御輿来海岸をのぞむ

天草から熊本市へ帰る道中は、夕焼けに染まる有明海を左手に見ながら、遠くに雲仙普賢岳を望むことができる。

ちょうど干潮と夕焼けが重なり、赤く染まった有明海を観ることができた。久しぶりに地球の綺麗な景色を見たような気がする。

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今秋は、熊本県を観光してきた。

2泊3日の旅程で目的地は3つ。これぐらいの余裕のある旅が好きになった。