Kikroing on the Tree

日記とポートフォリオ

やっぱりSWCは難しいカメラだ...

愛くるしいフォルムからは想像できないほど、小難しいカメラであるSWCだが、やはり今回も手こずった。

Biogon 38mm/4.5

特に風景、中でも遠景の光景を捉えることが難しい。街中の路地裏とかは、何を撮っても味のある写真になるのだが、こと自然を相手にするとなんだか上手くいかない。

Biogon 38mm/4.5

何か主題を一つ決めておくと構図を決めやすい。

でもやっぱりこのカメラで自然をうまく捉えられるようになりたい。

Biogon 38mm/4.5

この写真なんか意外とうまく撮れてる気がする?しない?

岩の質感描写が好みど真ん中。超広角の異端のレンズなのに周辺の描写なんて見事なのではなかろうか。

Biogon 38mm/4.5

片田舎に車を走らせて、わざわざ写真撮って観光するのって良いですよね。写真なんて今やネット上に落ちているのに。

Biogon 38mm/4.5

 

旅先で振りむくと、長崎と福岡にて

Summicron 5cm/2.0 1st Rigit

我ながら小洒落たタイトルをつけてしまった。

旅先で撮る風景は様々であるが、雄大な自然やカラフルな街並みにレンズを向けることが多いと思うが、題名のつかない景色こそ旅情を感じないだろうか。

Summicron 5cm/2.0 1st Rigit

旅先には、少し重くて嵩張っても良いので、M型ライカを持って行くようにしている。その理由は、少し滑稽かもしれないが、1枚1枚を大切に撮っていきたいからである。これは、構図をしっかり決めるとか露出をキッチリ合わせるとか、そういう問題ではなく、どちらかというと写真を撮る姿勢にあたるようなことで、撮影行為自体を楽しむとかそういう部類のものである。

Summicron 5cm/2.0 1st Rigit

旅先で振りかえると、そこに旅情があるのだと思う。写真に残しても市場価値がつかない景色こそが、最も美しい想い出になるのだと思う。偏屈なのかもしれないが、私はそんな”写真”には写せない風景こそ、”撮影”していきたいと考えている。その極限はきっと写真なんて撮れてなくて良いのかもしれない。いやそれだと写真ではないのか。

Summicron 5cm/2.0 1st Rigit

夜なのでちょっと書きすぎてしまったかもしれない。

Summicron 5cm/2.0 1st Rigit

<撮影場所>

大浦天主堂

・グラバー邸

宗像大社

そっと買ったライカとともに岩村城跡へ

神秘的な城跡を訪れた。

そこには天守も櫓さえも残っていないが、石垣だけは残っていた。

Summicron 5cm/2.0 1st Rigit

 

石垣の隙間から生えた草と無機質な石のコントラストも美しい。人間がかつて積んだ石垣が時を経て自然が飲み込んでいく。

Summicron 5cm/2.0 1st Rigit

明暗さの激しい環境ではあったが、きっちりと狙いたい露出を勧めてくれるM10-R。むしろ目で見た実際の景色よりもドラマチックに仕立ててくれている。

 

Summicron 5cm/2.0 1st Rigit

苔が石垣を覆っている。石垣の淵の切れ上がった鋭いカーブがこれまた綺麗。

Summicron 5cm/2.0 1st Rigit

ダンジョンのような石垣の造りが面白い。比較的小規模の城だったか、もしくは、山城だからなのか、迷路みたいだ。

 

Summicron 5cm/2.0 1st Rigit

城下町へ戻ると、かつての面影を残した街並みがある。鱗壁の蔵もあったりと裕福な商人が多かったのだろうか。

Summicron 5cm/2.0 1st Rigit