神秘的な城跡を訪れた。
そこには天守も櫓さえも残っていないが、石垣だけは残っていた。
石垣の隙間から生えた草と無機質な石のコントラストも美しい。人間がかつて積んだ石垣が時を経て自然が飲み込んでいく。
明暗さの激しい環境ではあったが、きっちりと狙いたい露出を勧めてくれるM10-R。むしろ目で見た実際の景色よりもドラマチックに仕立ててくれている。
苔が石垣を覆っている。石垣の淵の切れ上がった鋭いカーブがこれまた綺麗。
ダンジョンのような石垣の造りが面白い。比較的小規模の城だったか、もしくは、山城だからなのか、迷路みたいだ。
城下町へ戻ると、かつての面影を残した街並みがある。鱗壁の蔵もあったりと裕福な商人が多かったのだろうか。