巧遅は拙速に如かず。
朝4:00に東京を出て、一路、秋の日光へ向かった。首都高速、東北道は順調に流れており、朝6:00にはいろは坂の入り口にまで来てしまった。とはいえ、もう朝日は昇りあたりは明るくなってきている。
いろは坂の入り口ではもう既に車が連なっており、朝日に照らされた紅葉が僕らを迎えてくれていた。明智平の駐車場は既に満車、駐車待ちの車列を傍目に中禅寺湖へ足を進める。
中禅寺湖
久しぶりに中禅寺湖を訪れた。湖岸には今風に「BE KOBE」的なモニュメントが設置されていた。その横には、使い古されたスワンボートがあったり、生活感のある桟橋があったりと、とってつけた観光の風景が何とも心地よい。
戦場ヶ原
まだまだ早朝である。東京を朝に出て、午前8:00前には奥日光の名勝たる戦場ヶ原まで来れてしまう。
50mmのレンズだとやや微妙な構図しか決められなかった。ここは、85mmとか中望遠レンズとの相性が良さそうだ。
戦場ヶ原の展望デッキには霜が降りていた。11月の中旬であったにも関わらず、気温が0度に近かったからであろう。奥日光はやはり冷え込むと実感した次第である。
明治の館
あまりにも早く日光に着いたため、名店と聞く明治の館で昼食をとることにした。朝早く9:00くらいに訪れたにも関わらず昼食の整理券は3番手だった。開店時間にはお店の前に沢山の人がお腹を空かせて順番を待っていた。料理は、昔ながらの洋食という感じでとても美味しくいただいた。
日光東照宮
かれこれ10度以上参拝しているであろう日光東照宮へ。時間帯も既にお昼ということもあり、入場に長蛇の列が伸び続けていた。いやはや、これを並ぶのは阿呆すぎる。他に入場できる手段はないのか。馬鹿正直に並びたくない。家康の前で姑息な考えを巡らす。
あった。
KKday(https://www.kkday.com/ja)という台湾初の電子チケット販売ECサイトである。サイトで決済をすませ、不安になりながら長蛇の列の人々を追い越していく。本当に大丈夫か、という不安が歩を進めるごとに大きくなる。よかった、大丈夫そうだ。あそこにKKdayの専用窓口がある。あゝよかった。おそらく1時間以上かかるであろう入場をものの3分で済ませることができた。担当していた窓口の方も暇そうにしていたが、なぜ長蛇の列に並ぶ方を人々が選択したのか今でも考えている。
何回訪れても東照宮は飽きない。極彩色をとりもどした陽明門も訪れるたびに少しずつ色が褪せてきたりと表情が変わっていくのも面白いと思う。前はもっと鮮やかだったのにな、と感慨に耽るのもまた良い。
田母沢御用邸
解放絞りで息を止めて。
このような立派な邸宅には必ずと言っていいほどビリヤード台が常設されている。嗜みや教養であったのだろうな。
広大な敷地に、いくつかの時代の建物が移設されている。時代ごとに家の造りが変わっていくことが面白い。
縁側から望む。紅葉の色付きもやや早い時期ではあったが、日光の紅葉シーズンを楽しめた。