Kikroing on the Tree

日記とポートフォリオ

なぜLeicaを買ったのか

正直申し上げると、特段Leicaが欲しかったわけでもなく、現に今買うとしても、あまり食指は動かないと思う。

朽ちた株とLeica

 

それでもLeicaを買った。

 

Leicaには確固たるブランド力と、そのブランド力を名実共にした製品の質の高さがある。一眼レフカメラが登場する前からカメラ界のハイブランドとして君臨してきた。

私は、誰もが憧れたそのカメラを手にして見て触って、確かめたかっただけなのかもしれない。ブレッソンを初め、歴史に名を残す写真家たちが一度はLeicaで写真を撮っただろう。語弊を恐れず言うと、ContaxでもNikonでも同じ写真が撮れるというのに。

海岸線とM3

購入にあたり、カメラ屋のおっちゃんと、「あーだこーだ」談義をした。彼は「Leicaは合う合わないがあるから、無理には進めんが一度は使ってみてもいいかもよ」と言った。この言葉を間に受けるのであれば、私は「合わない」方だと思う。だってHASSELBLADの方が使いやすいんだもん。比較するには、いささか暴論かもしれないが、私にLeicaは「合わない」。

 

Leicaは、手放せない製品の妙味がある。小型・堅牢・ブランド。ふとした時に持ち歩ける。ちょうど旅をする時に本当にちょうどいい。旅先の風景に溶け込む美しいデザインに、静かなシャッター音は、旅の邪魔をしない。むしろ、一つのアクセントになってくれる。

 

このカメラはいつ譲ろうか。